[ name ] 月原の家
[ location ] 豊田市
[ completion date ] 2013/12
[ design ] 笹野空間設計 笹野直之 伊藤睦子 森信貴
[ design concept ]

 敷地は南東に田畑が広がり、西には裏山を控えていました。この広がりある風景を住宅に採り込むことを重点として計画をはじめました。

 建物の構造は、裏山からかかる法規制(がけ条例)をクリアーするため、鉄筋コンクリート造としています。

 外観は2階建ての四角い箱を15度傾けています。傾いたハコは将来設置予定の太陽光発電パネルに対して合理的な屋根勾配を得られるだけでなく、南に大きな軒を生みだし、暮らしやすさに貢献しています。

 1階には寝室、子供部屋、洗面といったプライベートな空間を配置し、2階にはリビング、ダイニングやキッチンを配置しました。

 大きな開口に面したリビングと天井の高いダイニングは、打放しコンクリートの壁と、 40cmの床の段差でゆるやかに仕切られていますが、屋根と同じ勾配に傾いた天井は南の大開口まで連続し、 伸びやかで開放的な印象をつくります。

 天然木の温かみと、コンクリートの力強さが調和し、深みのある心地よい住宅となりました。
[ structure ] 鉄筋コンクリート造
[ total floor area ] 123.20u(37.27坪)
[ contractor ] 株式会社ユニホー
[ photo ] 車田写真事務所