WORKS 実績
公共施設
陽だまりハウス
木造
DESIGN CONCEPT
この建物は、東西方向に並べた3棟を南北に少しづつずらした配置をとり、建物の内部や外部に「たまり」を生み出すことを意図しています。ここで起こる様々な出来事が各棟の小さな「たまり」に閉じこもらないよう、建具やガラスで軽く仕切りながらも連続した一つの空間としています。各棟のつなぎとなっている「節目の空間」は、建物を貫く南北の流れを重視して、建具を開放できるようにしています。人だけでなく風や光も通り抜ける外部的な内部空間となっています。西側の「節目の空間」はエントランス、東側の「節目の空間」はサンテラスです。この節目の空間が、建物の南側の広場と北側の歩道を結び、敷地境界を越えたひろがりを生み出しています。断面の構成は、屋根を北垂れとし南側に大きく開くことにより、冬場の高度の低い日光を建物の奥へ採り入れています。一方、夏の日差しは長く伸びた軒により、遮られるようにしています。また、屋根を低く抑えることにより、周囲への圧迫感を軽減し、建物の北側においても日当たりがよくなっています。フリーマーケットなどイベントスペースとして活用する際には、敷地北側の歩道と併せて広く利用することもできます。
畳コーナーでお茶を飲む、サンテラスで足湯や囲炉裏を囲んだ井戸端会議、多目的ホールで講演会、デッキに出て日向ぼっこ、ステージで演劇、様々な時間が陽だまりの中で融けあう場所となることを期待しています。
Name | 陽だまりハウス |
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Location | 西春町(現 北名古屋市) |
Completion date | 2005/04 |
Design | 笹野空間設計 笹野直之 高津良太 |
Structure | 木造 地上2階 |
Total floor area | 248.36㎡( 75.13坪) |
Contractor | 大協建設 |
Photo | 車田写真事務所 |